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生成AI利用において物理SIM最強コスパはマイそくライトかも

はじめに

Asaki
サブ端末のGalaxyS22ではeSIMが使えないため、Geminiとのコミュニケーション用のスマホとして格安SIMで何とか運用したい・・

というのが事の始まりです。結果的には、Geminiを通したテキストベースのやり取りについては、2025年6月現時点ではmineoのマイそくライトで十分です。いくつか懸念点(後述します)はありますが、基本的な使い方としては問題なしです。

eSIMなら簡単に開通できるのですが、少し古い端末や国内の端末はeSIMが使えないケースが多いですよね。そんなときに、物理SIM運用としてmineoのマイそくライトは候補に挙がってくると思います。かくいう私もGalaxyS22でGeminiとよくコミュニケーションをとるのですが、マイそくライトでしっかり会話ができます。

さて物理SIMで利用できる格安SIMサービス「mineo マイそく」。その中でも特に「マイそく ライト」プランが、生成AIを低コストで活用したいユーザー、特に物理SIMにこだわりたい、あるいは物理SIMしか使えない環境の方にとって、非常に魅力的な選択肢になる可能性があります。

本記事では、なぜ「mineo マイそく ライト」が物理SIMでの生成AI利用においてコストパフォーマンスに優れていると言えるのか、その理由と具体的な活用方法、そして気になる平日昼間の利用や各種制限も含めて徹底解説します。

1. mineo マイそく ライトとは?

「mineo マイそく」は、いくつかのユニークな特徴を持つ格安SIMサービスで、主に4つのコース(スーパーライト、ライト、スタンダード、プレミアム)があります。本記事では、生成AIのテキストベース利用とコストのバランスを考慮し、「マイそく ライト」を中心に解説します。

  • プランと料金:
    • マイそく ライト: 月額660円(税込)で、最大300kbpsの通信速度でデータ使い放題(※条件あり)です。
    • 参考:マイそく スーパーライト(最大32kbps、月額250円)、スタンダード(最大1.5Mbps、月額990円)、プレミアム(最大3Mbps、月額2,200円)といったプランもあります。
  • 提供SIMタイプ: 物理SIM (eSIMも選択可能な場合がありますが、本記事では物理SIMの利点を中心に解説します)
  • 物理SIMのメリット:
    • 対応機種の豊富さ: eSIMにまだ対応していないスマートフォンや、少し前のモデルでも利用可能です。
    • SIMカードの差し替えが容易: 複数のSIMを使い分ける際や、端末を変更する際に、SIMカードを差し替えるだけで簡単に利用開始できます。
  • 通信速度と制限:
    • 通常速度(マイそく ライト): 最大300kbps。テキストベースのウェブサイト閲覧やSNS、そして本記事のテーマである生成AIのテキストベース利用には対応可能です。 ただし、画像が多いサイトの表示には時間がかかります。
    • 平日昼間の速度制限: 月曜~金曜日の12時~13時は通信速度が最大32kbpsに著しく制限されます。 この速度では、メールやテキストメッセージの送受信程度は可能ですが、ネット検索やほとんどのアプリ(生成AIツール含む)の快適な利用は非常に困難です。
      • なお、マイそく プレミアムのみ、この時間帯も最大200kbpsで利用可能です。
    • 3日間10GB以上利用時の速度制限: 3日間で合計10GB以上のデータ通信を利用した場合、翌日は通信速度が最大32kbpsに制限されます。
    • 通信の最適化: mineoでは通信品質確保のために通信の最適化が行われる場合があります。
  • 便利なオプション:
    • 24時間データ使い放題: 1回198円(税込)で、24時間速度制限なし(マイそく各コースの通常速度)で利用できるオプションがあります。 これを使えば、平日昼間や3日間10GB超過時でも、一時的に通常速度でAIツールを利用することが可能です。

2. なぜ今、「物理SIM」なのか?

eSIMが普及しつつある現在でも、物理SIMのニーズは根強く残っています。その上で、なぜmineo マイそく ライトがAIツール利用の選択肢として注目できるのでしょうか。

  • NotebookLM・Geminiとは?:
    • NotebookLM: Googleが提供するAI搭載のノートテイキングツールです。アップロードした資料(PDF、テキストファイルなど)の内容をAIが理解し、それに基づいて質問応答、要約作成、アイデア出しなどをサポートしてくれます。無料での利用には、1ノートブックあたりのソース数や、1ファイルあたりのサイズ(例:約20MB)、合計アップロードサイズ(例:約200MB)などに制限がある場合があります(これらの制限は変更される可能性があります)。
    • Gemini (旧Bard): こちらもGoogleが開発した対話型AIサービスです。自然な会話を通じて、情報提供、文章作成、翻訳、アイデアのブレインストーミングなど、多岐にわたるタスクを支援します。無料版でもテキストだけでなく、画像や一部ドキュメントファイル(例:最大10ファイル、各最大100MB)をアップロードして解析させることが可能です。 有料版のGemini Advancedでは、より大きなファイルに対応したり、高度な機能が利用できたりします。
  • 「物理SIMで」「低コストで」AIを試せるメリット:
    • 手持ちのスマホを活かせる: eSIM非対応のスマートフォンや、サブ機として使っている古いスマホの物理SIMスロットを有効活用して、生成AIを試せます。
    • 導入のハードルが低い: 新たにeSIM対応機種を用意する必要がなく、使い慣れた物理SIMの扱いで始められます。
    • コストを最小限に: 月額660円(マイそく ライト)という低料金で、生成AIが自分に合うかどうかを、大きな負担なくじっくり試すことができます(ただし、平日昼間の利用制限と3日間10GB制限は考慮が必要です)。

3. mineo マイそく ライト(物理SIM)でNotebookLM・Geminiは実用的に使えるのか?

物理SIMであることの利便性を踏まえつつ、実際の利用シーンを考えてみましょう。結論は、「平日昼間(12時~13時)と3日間10GB超過時を避け、テキスト中心で利用するなら、物理SIMの手軽さも相まって十分に実用的」と言えます。

  • テキストベースのAIチャット・情報検索(平日昼間・通信制限時以外):NotebookLMでの資料検索やGeminiとのチャットは、主にテキストデータの送受信です。これらはmineo マイそく ライトの通常速度(最大300kbps)でも比較的スムーズに行えるでしょう。SIMカードを差し替えるだけで、すぐにいつものスマホでAIを試せるのは物理SIMならではの手軽さです。
  • 平日昼間(12時~13時)および3日間10GB超過時の利用について:繰り返しになりますが、この時間帯・条件下(最大32kbps)でのNotebookLMやGeminiの利用は現実的に非常に困難です。 AIツールの利用は、これらの時間帯・条件を避けるか、前述の「24時間データ使い放題」オプションの利用を検討するのが賢明です。
  • ファイルのアップロード・ダウンロードについて(平日昼間・通信制限時以外):
    • NotebookLM: 1ファイル20MB程度、合計200MBといった目安があるため、大きなPDF資料などを大量にアップロードするのは300kbpsでは時間がかかります。用途を絞り、比較的小さなファイルの扱いに留めるのが現実的です。
    • Gemini: 無料版でも1ファイル100MBまで対応していますが、これも300kbpsでアップロードするにはかなりの時間を要します。テキストベースのプロンプトに小さなファイルを添付する程度なら実用的でしょう。
    • 物理SIMだからこその割り切り: 「このSIMはテキストAIメイン」と割り切り、大きなファイルの扱いはWi-Fi環境やメイン回線で行うなど、使い分けがしやすいのも物理SIMのメリットです。
  • 物理SIMのその他の留意点:
    • 紛失・破損のリスクがあります。
    • 申し込みからSIMカード到着、開通までに時間がかかる場合があります。

4. mineo マイそく ライト(物理SIM)活用アイデア(平日昼間・通信制限時を避けて)

物理SIMの手軽さを活かした活用シーンを考えてみましょう。(平日12時~13時と3日間10GB超過時を避けるか、オプション利用が前提です)

  • 古いスマホやタブレットをAI専用機に:使わなくなった古いスマートフォンやタブレットの物理SIMスロットにマイそく ライトのSIMを挿入し、AIチャットや情報収集専用端末として復活させる。
  • 週末の集中学習・趣味の探求に:週末にじっくりと腰を据えて、NotebookLMで専門分野の資料を読み解いたり、Geminiとプログラミング学習の相談をしたり。物理SIMなので、普段使いのスマホでも、学習用のサブ機でも手軽に利用開始できます。
  • 「24時間データ使い放題」オプション活用:どうしても平日昼間にAIでリサーチが必要になった場合や、大きなファイルを扱いたい場合に、ピンポイントでオプションを利用する。

5. mineo マイそく ライト(物理SIM)× AI活用:メリット・デメリットまとめ

改めて、物理SIMである点を強調してメリット・デメリットを整理します。

  • メリット:
    • 圧倒的なコストパフォーマンス(物理SIMでは特に): 月額660円(マイそく ライト)で、物理SIMでAIツールを試せる。
    • 対応機種の幅広さ: eSIM非対応のスマホや古い機種でも利用可能。物理SIMスロットがあればOK。
    • SIMの取り扱いが容易: 契約や設定のハードルが比較的低く、SIMカードの入れ替えも簡単。
    • 特定条件下ではAIを手軽に体験: 平日昼間と3日間10GB超過時を避ければ、気軽にAIの便利さを試せる。
    • 「24時間データ使い放題」オプションの存在: 緊急時や必要な時に通常速度で利用できる回避策がある。
  • デメリット:
    • 平日昼間の著しい速度制限: 12時~13時はAIツールの利用が実質的に不可能(最大32kbps)
    • 3日間10GB超過時の速度制限: こちらも翌日最大32kbpsに制限されるため、AI利用は困難。
    • 通常時も速度は控えめ(最大300kbps): 大容量ファイルの扱いや高画質動画視聴には不向き。
    • 物理SIM特有のデメリット: 紛失・破損リスク、SIM到着までの時間。
    • 通信の最適化: 通信内容によっては影響を受ける可能性。

おわりに

いかがでしたでしょうか。eSIMが広がりを見せる中でも、「やはり物理SIMが使いやすい」「手持ちの機種が物理SIMしか対応していない」というニーズは確実に存在します。そんな中、NotebookLMやGeminiといった生成AIを「物理SIMで」「できるだけ安く」試してみたい、活用したいと考えるなら、「mineo マイそく ライト」は非常に有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

平日お昼の1時間と3日間10GB超過時の厳しい速度制限は大きなハードルですが、それ以外の時間帯でテキストベースのAI利用に特化し、必要に応じて「24時間データ使い放題」オプションを賢く使えば、そのコストパフォーマンスは際立ちます。古いスマホの再活用や、特定の目的に絞ったサブ回線として、物理SIMならではの手軽さと低コストを両立できる「mineo マイそく ライト」。生成AIをもっと身近に感じるための一つの手段として、各種制限をしっかり理解した上で検討してみてはいかがでしょうか。

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