Metaが2つの新しいAI画像&動画編集ツールを発表
今回、Metaが2つの新しいAIを活用したツールである「Emu Video」、「Emu Edit」と呼ばれるAI画像及び動画の編集ツールを発表しました。これらの AI を活用したツールは、将来的に、まずはInstagram と Facebook で利用できるようになりそうです。
Meta公式サイト
そもそもEmuとは?
Metaが開発した人工知能ソフトウェアです。(Expressive Media Universe) の頭文字をとっています。このEmu の背景としては、AIによる テキストから生成された画像の視覚的な魅力を劇的に向上させる「品質チューニング」と呼ばれる技術です。
MetaのAIの研究者らは論文の中で、11億枚の画像とテキストのペアからなる大規模なデータセットを使用して潜在拡散モデルを事前トレーニングし、その後、慎重に厳選されたわずか2000枚の高品質画像でシステムを微調整した方法を詳しく説明しています。
Emu Videoとは
「Emu Video」はMetaが発表したビデオ編集用のAIツールです。これは上述のEmuモデルを活用しています。テキストからビデオを生成することがメインの使い方ですが、静止画像をビデオに変換することもできるようです。毎秒16フレームで512×512サイズの4秒間のビデオを生成できます。
実は、Metaは以前にもビデオ編集用のAIツール「Make-A-Video」をリリースしたことがあります。Make-A-VideoもEmu Video同様、「文章から動画を生成すること」がメインの使い方です。短い指示文を与えるだけで、Make-A-Videoは文章の意味に合った動画を生み出します。しかし今回のEmu Videoは、さらに高性能だと言われています。
Emu Editとは
「Emu Edit」はMetaが発表した初の画像編集用のAIツールです。こちらもEmu Video同様、テキストから画像を生成することができます。他の画像生成ツールと似たようなイメージを受けるかもしれません。
特筆すべき点としては、例えば画像の一部を塗りつぶすとき。Photoshopの場合はユーザが選択する必要がありますが、Emu Editはその必要がありません。ユーザが画像から削除したいものをテキストで実行するだけ。逆に画像に追加したいときも同様です。
リリース時期はいつか?
MetaはEmu VideoとEmu Editを発表しましたが、これらのAIツールの具体的なリリース時期は明かされていません。将来的にまずはInstagram と Facebook で利用できるようになりそうですが、また具体的なリリース時期がわかり次第、記事にしたいと思います。