ビジネス

デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金)製造業向け完全ガイド

ビジネスPhoto: Testalize.me / Unsplash

製造業向けAI導入の支援精度

中小製造業がAIやITツールの導入に活用できる国の支援制度として、「デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)」があります。事務局に登録されたAI・ITツールの導入費用の一部が補助対象となり、通常枠では補助率1/2以内(一定条件で2/3以内)、補助額は5万円以上450万円以下です。

「AIだから補助対象」というわけではありません。利用企業が単独で申請するのではなく、事務局に登録された「IT導入支援事業者」と一緒に申請する仕組みになっています。下記リンク先より「ITツール(名称)」×「事業者名称(ベンダーなど)」の組み合わせを確認できます。

ITツール・IT導入支援事業者検索
https://it-shien.smrj.go.jp/search

基本的には以下の2パターンが多いと思います。

  1. 販売代理店がIT導入支援事業者:代理店経由
  2. ベンダー自身がIT導入支援事業者:ソフトメーカーが直接販売=メーカーから直接契約

※インボイス制度対応を目的とした「インボイス枠」では、50万円以下の部分が補助率3/4以内(小規模事業者は4/5以内)、50万円超~350万円以下の部分が2/3以内となっています。対象となるツールや要件は年度ごとに見直されるため、最新の公募要領を確認することが重要です。

補助金検索サイトの見方

AI関連で仮で条件を設定して補助金検索サイトを見てみます。
(あくまで一例であり条件などが異なる場合もあります)

  • おりこうAIコンシェルジュ
  • リコージャパン株式会社

ITツール名である「おりこうAIコンシェルジュ」で検索すると、検索結果が表示されます。該当するITツールについて名称をクリックしましょう。

デジタル化・AI導入補助金2026の概要

デジタル化・AI導入補助金2026は、中小企業の労働生産性向上を目的に、AIを含むITツールの導入を支援する制度です。デジタル化・AI導入補助金2026には、インボイス対応類型などの『インボイス枠』や『通常枠』等が設けられています。(出典: 中小企業庁)

  • 補助率: デジタル化・AI導入補助金2026の通常枠は、補助率1/2以内(一定の低賃金要件を満たす場合は2/3以内)、補助額は5万円~150万円未満または150万円~450万円以下です。インボイス枠では、補助額50万円以下の部分が補助率3/4以内(小規模事業者は4/5以内)、50万円超〜350万円の部分が2/3以内となります。(出典: IT導入補助金2026事務局「通常枠」、IT導入補助金2026公募要領)
  • デジタル化・AI導入補助金2026の複数者連携デジタル化・AI導入枠では、代表事業者を含めて参画する事業者は10者以上である必要があります。また、補助率4/5・3/4・2/3やグループ全体上限3,000万円、その他経費上限200万円などの規定が存在します。(出典: IT導入補助金2026事務局「複数者連携デジタル化・AI導入枠」)
  • 対象: AIを含むITツール(AI関連ツールの導入が引き続き支援対象です)

デジタル化・AI導入補助金2026の主なポイント

旧:IT導入補助金デジタル化・AI導入補助金2026
名称・位置づけITツール導入全般を支援ITツール導入全般を支援(AI導入支援を強化)
小規模事業者の補助率枠により異なる当該補助率はインボイス枠(インボイス対応類型)の規定であり、通常枠の補助率ではありません。通常枠は補助率1/2以内(一定要件で2/3以内)です。
複数社連携連携枠あり代表事業者を含めて参画する事業者は10者以上である必要があります。補助率4/5・3/4・2/3やグループ全体上限3,000万円、その他経費上限200万円などの規定が存在します。
公募開始—デジタル化・AI導入補助金2026は令和7年度補正予算事業として、令和8年度事業(2026年度)として公募・受付されています。

※公募回・締切・対象ツール登録の詳細は必ずデジタル化・AI導入補助金2026事務局の公式公募要領で最新情報を確認してください(本稿は2026年7月時点の情報です)。

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金・中小企業省力化投資補助金との使い分け

2026年度に製造業が使える主要制度は3本柱です(2026年7月15日時点)。

制度上限・補助率向いている投資
デジタル化・AI導入補助金2026通常枠は補助率1/2以内(一定の低賃金要件を満たす場合は2/3以内)、補助上限450万円です。インボイス枠では、補助額50万円以下の部分が補助率3/4以内(小規模事業者は4/5以内)、50万円超〜350万円の部分が2/3以内となります。生成AIツール・SaaS等のソフトウェア導入
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金革新的新製品・サービス枠の補助上限額は最大3,500万円です。新事業進出枠、グローバル枠の補助上限額は最大9,000万円です。いずれも従業員規模に応じて750万円〜上限額の範囲で設定されています。AI品質検査システム等の革新的な設備・システム開発
中小企業省力化投資補助金カタログに登録された汎用製品(カタログ型)およびオーダーメイド設備(一般型・最大1億円補助)人手不足対応の既製品設備およびオーダーメイド設備

注意点として、中小企業省力化投資補助金には併願制限があります(一般型では、直近3年間に『ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金』『事業再構築補助金』『中小企業新事業進出補助金』の交付決定を合計2回以上受けた事業者が対象外となります)。また中小企業省力化投資補助金は申請の約7割を建設業・製造業が占め、一般型の採択率は、第1回が68.5%、第2回が60.9%であり、7.6ポイント低下しています(カタログ注文型ではなく、2025年に実施された一般型公募の数値)。旧ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の19次(2025年4月25日締切)、20次(2025年7月25日締切)、21次(2025年10月24日締切)はすべて受付終了しています。2026年7月15日時点で公募期間中なのは旧ものづくり補助金ではなく、その後継として2026年6月29日に公募開始された『新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(第1回公募)』です。(出典: 中小企業庁・中小企業基盤整備機構・ものづくり補助金総合サイト)

中小企業省力化投資補助金には、カタログに登録された汎用製品を選ぶ『カタログ型(カタログ注文型)』のほか、オーダーメイド設備や個別システム構築に対応する『一般型』の枠組み(最大1億円補助)も設けられています。

製造業が申請前に確認すべき3点

  • ① 自社の規模区分 — 自社の規模に応じた補助率を確認します
  • ② 投資の種類 — ツール導入ならデジタル化・AI導入補助金2026、設備開発なら新事業進出・ものづくり商業サービス補助金、省人化設備なら中小企業省力化投資補助金
  • ③ 併願履歴 — 過去3年の交付決定回数を棚卸ししてから制度を選びます

Q: IT導入補助金はなくなったのですか?

A: 令和7年度補正予算事業から正式名称は『デジタル化・AI導入補助金』へ変更されました。旧名称のまま継続しているわけではありません。制度の骨格(登録ITツールの導入支援)は旧IT導入補助金から引き継がれています。

Q: 生成AIツール(ChatGPT等)のライセンス費用は対象になりますか?

A: デジタル化・AI導入補助金2026はAIを含むITツール導入を支援対象としており、登録されたITツールであれば対象になり得ます。ただし対象ツールは事務局への登録制のため、導入したいツールが登録されているかを公募要領と公式ツール検索で必ず確認してください。

Q: 複数の補助金を同時に申請できますか?

A: 制度間の併願には制限があります。特に中小企業省力化投資補助金(一般型)は、直近3年間に『ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金』『事業再構築補助金』『中小企業新事業進出補助金』の交付決定を合計2回以上受けた事業者が対象外となります。申請前に自社の交付決定履歴を確認し、どの制度に申請枠を使うかを戦略的に決めることが重要です。

【出典4点セット】
① デジタル化・AI導入補助金2026: 実施主体・事務局=中小企業基盤整備機構等、情報主体=中小企業庁 / 時点=令和7年度補正予算事業 / 範囲=令和8年度事業 / 出典=中小企業庁・中小企業基盤整備機構「デジタル化・AI導入補助金2026」
② 省力化投資補助金の採択率・申請構成: 情報主体=経済産業省・中小企業庁 / 時点=2025年(第1回・第2回公募) / 母集団=中小企業省力化投資補助金(一般型)の申請企業

補助金・支援策の最新動向(自動更新)

この節は毎日の自動リサーチで更新されます(最終更新: 2026年10月17日)。申請前に必ず各制度の公式ページで最新の要件をご確認ください。

  • ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の20次締切(上限額3,500万円、2026年12月28日まで)と21次締切(上限額4,000万円、2027年3月23日まで)が現在受付中です。中小製造業は、これらを活用し、生産性向上に資する設備投資やAI導入を推進する機会があります。
  • デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金)のポータルサイトが公開されています。中小製造業は、AI活用による省人化やDX推進に必要なITツールの導入において、この国の支援制度を活用できます。
  • 中小企業省力化投資補助金(一般型)が、デジタル化・AI導入補助金2026と並ぶAI導入補助金の本命として言及されています。中小製造業は、省力化投資を通じてAIによる自動化・効率化を進める上で、この補助金が有望な選択肢となる可能性があります。

参照した情報源(一次情報):

執筆・運営: Asaki

生成AI.net運営者。本業は社内SE(情報システム担当)で、社内の課題解決・トラブルシューティングに10年以上従事。その実務経験を活かし、中小製造業の現場目線で生成AI・DX活用の情報を発信しています。

𝕏 をフォローする →この記事は一次出典つき ↓

Xで最新情報を受け取る

新着記事・AIレシピ・掲示板のお題は、公式X(@seisei_ai_net)でお知らせしています。フォローしておくと、タイムラインで見逃しません。

𝕏 でフォローする

現場の声をきかせてください

「うちの工場ならこうする」「ここが引っかかる」— あなたの一言が、同じ悩みを持つ誰かのヒントになります。匿名OK・メールアドレスは公開されません。

コメントを書く

現場の声・質問をどうぞ