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【1人情シス】Claude Codeで「ハーネス」の設計手法を取り入れてみた話

AI活用ブログPhoto: BoliviaInteligente / Unsplash

はじめに

AnroidのGoogleのニュース記事で目にかけた「ハーネス」という単語と開発工数削減という文言を見て、ぜひやってみたいと思っていました。記事を見かけた日は半月以上前ですが、そこから移行期間に半月ほど要し、今週から稼働しています。

以前から、Claude Codeのセッション同士でやりとりしている様を見てきました。これが最適化されるようなイメージです。個人的にも体感でスピード感をかなり感じているので、「ハーネス設計手法」を取り入れた手応えを感じています。

参照記事

  • ニュースピック: Claude Codeで開発期間を2.5か月から1か月に縮めた「ハーネス」の設計手法 - SmartHR Tech Blog
  • 出典: https://share.google/eIojGmjhTqjiTya2K
  • 評価: 熱意 ★★★★☆/気になる度 ★★★★★/活用度合い ★★★☆☆/おすすめ度 ★★★★☆
  • ピックした日: 2026-09-18

記事の概要

一人情シスのため複数の依頼が常に並行している中で、作業ごとの切り替えに時間がかかります。また、複数の依頼にまたがる内容の場合は何度も情報を行き来してます。

この状況が、「ハーネス」の指示役セッションに指示するだけで止まることなく進むようになりました。他の作業セッションを見るときは「許可」するときくらいです。

また、依頼セッション同士のやりとりが必要なときもいい感じにやってくれるので、本当に「自動運転」のイメージです。全体を俯瞰して見てくれるので整合性も保てており、副操縦士から自動運転に変わってきたように感じます。

上記記事の概要

  • タイトル: Claude Codeで開発期間を2.5か月から1か月に縮めた「ハーネス」の設計手法 - SmartHR Tech Blog
  • 内容: SmartHRのプロダクトエンジニアani氏が、Claude Code向けハーネスを導入し、当初2.5か月と見積もられた開発期間を約1か月で完了させた事例。ハーネスは、手順を書いたスキルファイル、進行状態を持つJSONファイル、完了条件を判定するシェルスクリプトの3点セットで構成され、実装エージェントをタスクごとに起動・終了させることで効率化を図る。

背景・動機

読者

まだまだ生成AIを勉強中の身なのに「読者」とか書いてしまっていますが、私と似たような想定でひとまず下記のようにします。

  • 複数プロジェクトを横断して開発をしている方
  • 複数プロジェクトにまたがるベースの情報がある方
  • 情報が点在してる方

なお私はローカルのOneDriveでプロジェクト毎に階層を分けて管理しています。これは「情報は会社資産、BCP対策、Githubは使いたくない」からです。Githubで何かあったときに責任は取りたくないです。

きっかけ・所感

きっかけは冒頭に書いたとおり、今、自身もClaude Teamプランを使っているものの、「もっと効率よく作業したい」が大きな動機です。Claudeの賢いモデル自動で複数エージェントを立ち上げて作業しますが、設計手法との違いも気になっていました。

  • ニュース: Claude Codeで開発期間を2.5か月から1か月に縮めた「ハーネス」の設計手法 - SmartHR Tech Blog
  • 読んだときの所感: 最近しになる「ハーネス」とは?複数エージェントを使い分けるイメー?AIがAIを指揮するとはどういうことか?

要点・結論

  • ハーネス設計手法を取り入れた結果、業務の進行が著しく早くなったことを体感した。
  • ハーネス設計手法への移行準備で、20ドルプランの1週間分のトークンがすぐに枯渇した(3日程度で週次の100%消費)。
  • しかし、それ以上の価値があり、索引集やLLM切り替えなどの工夫により、その後のトークン消費を減らすことが可能。

実施内容・手順

ハーネス導入のための手順

ローカルのフォルダ単位でPJを作っていたので、それらを横断して指示役セッションが見られるようにします。それと同時に、Forkしまくっていたので、同じ内容でも末尾だけ異なるセッションが大量にありました。Forkすると競合が発生するおそれがあります。そのため、原則「1PJ=1セッション」で構成しなおします。

ただ、Forkしていると過去のやりとりも引き継ごうとしてしまい(私のプロンプトがいまいちなせいかも)、1つのPJにForkが5セッション以上あるPJでは引継ぎ中に引き継ぎ中断となる場面もありました。

個人のClaudeではVPS+ローカル+スマホ+NASで連携させたいので、それぞれをリモートコントロールをオンにすることで、スマホアプリから横断的に指示ができるようにも構築しました。

  1. ローカルのフォルダ単位(プロジェクト)単位のセッションを、ハーネス処理専用の1つのセッションでやり取りができるようにした。
  2. 以前は何も知らずにフォーク(Fork)ばかりしていた。そのForkだらけのセッションで引継ぎ書を作成した(読み込む量が多すぎて週次の利用量が枯渇してしまった)。
  3. 他端末(Linux)に乗せているシステムはSSH接続(相互で通信できる環境)で直接ローカル端末から編集できるようにし、端末1つで集中管理できるようにした。
  4. リモートコントロールを導入し、指示役セッションが別端末にインストールしたClaude Codeも参照可能にした。

その他の工夫・設定

新規セッションを開く際に、自動でLLMを選ぶ設定(例えば新規セッション時は必ずSonnet5.5、など)をClaudeに追加してもらいました。作業セッションをOpusで開くことがなくなり、トークン使用量が抑えられます。それに加えてSonnet5.5に統一することができました(以前は一部セッションでSonnet5があった)。

「/Compact」実施時にコンテキスト量が100%となり失敗することがありました。これも閾値を超えたあたりで「/Compact」の前に現在地点を書き込むようにし、作業内容の消失、不整合のリスクを下げています。

他にも索引集(やり取りがあるたびに索引をアップデートしていく)の作成、使えば使うほど削減効果が出てきたり、です。

  • 新規セッション立ち上げ時に自動でモデルをSonnetに落とす設定。古いSonnet5も自動的にSonnet5.5に切り替わった。
  • 「/Compact」前に現在地点をファイルに書き込むようにすることで、「/Compact」失敗時(トークン100%超過による)出戻りを減少させた。
  • 索引集(逆引き辞典)の作成。「〇〇関連はAセッションとやり取りする」的なイメージ。これだけでトークンの消費量が抑えられる。
  • トークン消費量が増えるためCompactは必須だが、すぐにいっぱいになるので、閾値を超えると作業の現在時点をわかるように書き残す自動設定を導入。70%と80%を超えるタイミングでプロンプトを打つと、Claudeが注意してくれる。

成果と課題

複数作業を同時並行で進めることが本当に楽になりました。隙間時間で指令役に指示を送るだけで着実に進んでいきます。別の隙間時間で別の作業をして、あとはClaudeに投げて、必要に応じて確認・承認します。また、懸念していたトークン消費量も、ハーネスの仕組み構築後はほどほど。今の状態では週に5日稼働であればTeamプランで問題ありません(環境に依存します)。

ただ、環境構築(移行期間)のトークン消費量はかなり必要でした。私もまだ全部をハーネスに組み込んだわけではなく、主要なPJについてを着実に進めていけるようになっているイメージです。過去のナレッジや途中作業は膨大なこともあります。

うまくいった点(無形効果含む)

  • ハーネス設計手法を取り入れてから、最小限の手間で開発を進めることができるようになった。
  • 導入後はトークン消費もほどほどに抑えられている。がっつり使っていないけど1日で週次の20%程度のトークン消費(勤務日数で換算ならOK)。
  • 指示役にプロンプトを入れるだけで、最適なセッションに勝手に指示役が問い合わせる。1つのセッションを見るだけで済み、必要に応じて別セッションで許可するだけになった。まさに「自動運転」。

つまずいた点

  • 移行期間のトークン消費が激しい。特にForkをしていると、引継ぎ用のプロンプト入れる>過去の作業内容をフルで見に行くので一気にトークンが消費される。引継ぎだけであればLLMも安いモデルでeffortも低くする方が良いと思うが、質が落ちると情報の漏れが心配。
  • 20ドルTeamプランでは、モデルを落とす必要がある(私はOpus5.5を指示役、Sonnet5.5を作業セッションにすることで対応)。

考察・所感

私の見方

  • 開発スピードの高速化に有効である。
  • リモートコントロールを活かすことで、指示役の1セッションでほぼ完結できる。例えば個人契約のClaudeについては、ローカル端末、スマホ、NAS、VPS上すべて環境にアクセスできる(もちろんセキュアな状態で)。
  • 20ドルプランでも、指示役だけOpus、作業セッションはSonnetにすることで十分に機能する。
  • OneDriveのフォルダごとに分けたプロジェクト単位で分ける手法を採用(基本1人のため、BCPの観点、GitHubのセキュリティ上の懸念)。
  • (おそらく)Coworkでもワークスペースを指定して作業している場合、この手法への切り替えはそこまで難しくないと思います。私も以前はCoworkを使っており、Codeを経て今回のハーネスに組み込んでいます。

社内SEとしての使いどころ

  • 複数プロジェクトを横断しているプロジェクト管理、開発におすすめ。
  • 1人情シスでもOneDrive(ローカルで)上に入れているフォルダでBCPも可能。
  • 各セッションへの問い合わせを考えずに、指示役のセッションに問い合わせるだけで済む。

用語解説

  • ハーネス: AIエージェントの成果を最大化するために環境を設計する仕組み。
  • オーケストレータ: フェーズ遷移や状態更新、検査実行を担う進行役。
  • TDD (Test Driven Development): テストを先に書いてから実装する開発手法。
  • オーケストレーション: 指示役(ハーネスにおける進行役の概念)。

執筆・運営: Asaki

生成AI.net運営者。本業は社内SE(情報システム担当)で、社内の課題解決・トラブルシューティングに10年以上従事。その実務経験を活かし、中小製造業の現場目線で生成AI・DX活用の情報を発信しています。

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